格安SIM(MVNO)の注意点(1) – 基本編

MVNO-SIM

格安でスマートフォンを持ちたいということでMVNOを選択する方々が多くなってきました。
384氏もMVNOを利用していますが、その際に調べたことや気をつけたことや、これからMVNOを検討されている方へ知っておいたほうがよいと思うことをお伝えします。384氏が自分なりに理解した内容ですので、もしかしたら実際と異なるかもしれません。くれぐれも自己責任でお願いします。

通信回線契約と端末(スマホ)購入は別

主要3キャリア(ドコモ・ソフトバンク・au)などは、基本的に店頭窓口ですべて料金プランや端末購入などをまとめて契約ができるため、通信回線の契約と端末の購入をあまり意識せずに契約ができます。
最近は端末の購入と同時にMVNOの回線の申し込みができるところが増えてきてはいますが、基本的にはMVNOの契約は通信回線の契約のみで、端末は別で調達する必要があります。
通信回線の契約をすることでSIMカードを入手し、そのSIMカードを別途調達した端末に挿し込んで使うというかたちの利用となります。
ドコモ・ソフトバンク・auなどを利用されている方は、店頭でSIMカードを挿した状態で端末をわたされたりするので、SIMカードの存在自体を知らずに利用されている方も多いようですね。

機能別タイプ

MVNOの契約をする際の契約の種類として、大きく3つのタイプになります。それぞれで使える機能が異なります。

契約する機能 使用可能な機能
データ通信
(パケット通信)
SMS
(ショートメッセージ)
音声通話
(電話発着信)
データ
通信用
SMS機能なし × ×
SMS機能付き ×
音声通話機能付

データ通信はインターネットに接続して通信することを指します。ブラウザによるWebサイトの閲覧やアプリによる通信です。また、スマホ以外にモバイルWi-FiルーターやUSB接続のデータ通信用端末においても可能です。

左から、スマホ(Ascend P7)、モバイルWi-Fiルーター(L-09C)、USB接続データ通信端末(L-02C)です。Ascend P7でテザリングが可能なため、Wi-Fiルーターはほとんど使用しなくなりましたが・・

スマホ、Wi-Fiルーター、USBデータ通信

SMSは電話番号を使って短文のメールを送受信です。通常、送信に3円程度の料金がかかり受信は無料です。電話番号はついていますが通話はできません。その番号に電話をかけると「おかけになった電話はデータ通信専用となっており音声によるご利用はできません・・・」というアナウンスが流れます。ちなみにSMS機能なしのSIMでも電話番号はついていますが使えません。

音声通話は電話の発着信です。音声通話が可能な契約にはSMSの機能がついています。

データ通信用(SMS機能なし)の場合、使用する端末によってはセルスタンバイ問題という現象が発生することがあり、バッテリーの消費量がひどくなる場合があります。SMS機能付きにすることにより解決することがあります。

MVNO事業者各社は、おおよそデータ通信用(SMS機能なし)の通信量に応じた月額基本料を設定し、それに加えSMS機能付きで+120円~150円程度、音声通話機能付きで+600円~700円程度という価格設定をしています。

またMVNOを利用する場合は、ドコモなどのキャリアと契約するわけではありませんので、当然キャリアメール(xxx@docomo.ne.jp等)のメールは使用できません。

SIMカードのサイズ

スマートフォンで使用するSIMカードのサイズとして、標準SIM、microSIM、nanoSIMの3種類のサイズがあります。使用する端末にあわせたサイズのSIMを利用する必要があります。ですので、MVNOの契約をする前にあらかじめ使用したい端末のSIMカードのサイズを調べておく必要があります。

また、小さいサイズのSIMを大きくするためのサイズ変換用アダプタもありますが、SIMカードが端末から抜けなくなる恐れがあるためあまり推奨されていません。(384氏は使用していますが・・・)

あと、サイズ変換用アダプタを使用する際は、SIMカードなしでアダプタだけを端末にさすことは絶対にしてはいけません。抜けなくなります。無理に抜くと壊れます。

アダプタによるSIMサイズ変更
左から、標準SIM、アダプタを使ってmicroSIMを標準SIMサイズにしたもの、アダプタ です。

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