格安SIM利用スマホでドコモのメールを使う方法

以前、ガラケー+スマホ(MVNO)という選択肢。MVNOでもスマホでキャリアメールも。の記事で少し触れましたが、ガラケー+格安SIMのスマホの2台持ちをすると、格安SIM契約のスマホ側でドコモのメールアドレス(~@docomo.ne.jp)を利用することができます。

今回はその方法について掲載したいと思います。
うるおぼえのため、非常に雑でざっくりとしていますがご容赦ください。

前提条件

いくつか条件がありますので、1つずつご説明いたします。

格安SIM(MVNO)以外のドコモのガラケーの契約

当然ですがドコモの契約がないとドコモのメールアドレス(~@docomo.ne.jp)を使うことはできません。ガラケーの契約すなわちFOMAの契約が必要です。
FOMAの契約でメールアドレスを使う場合、「iモード」契約(月額300円)が必要となります。
今回はそれに加え「SPモード」契約(月額300円)が必要です。
「iモード」と「SPモード」を両方契約するとISPセット割が適用され「iモード」と「SPモード」から150円ずつ割引が割れます。なので両方契約しても300円です。
「iモード」と「SPモード」を契約することにより、「iモード」用のメールアドレスと、「SPモード」用のメールアドレスが利用可能となります。
これにより、ドコモで契約したSIMはガラケーに差し込むと「iモード」の契約が効き、スマホに差し込むと「SPモード」の契約が効くことになるのです。
おすすめなプランは「メール使いホーダイ」の「タイプシンプルバリュー」プランです。
基本料金:月額743円+iモード/SPモード:月額300円、合計月額1,043円です。
無料通話分はついていませんが、メールの送受信無料、利用しない場合は0円となるパケット定額もつけることができます。

FOMAのSIM対応でAndroid 4以降のドコモ端末

FOMA(3G)のSIM対応のAndroid 4のドコモ端末を準備する必要があります。

ちなみにXi(LTE)対応の端末ではダメです。Xi(LTE)対応端末ではFOMA(3G)の端末は利用できません。蛇足ですが、逆にFOMA(3G)の端末にLTE対応のSIMは利用可能です。
また「ドコモメール」アプリが動作する必要があります。「SPモードメール」アプリではダメです。
「ドコモメール」アプリが利用可能なのはAndroid 4以降となっています。

言い方を変えると、FOMA(3G)契約のSIMが利用可能でかつ「ドコモメール」アプリが利用可能な端末が必要ということです。

384氏の場合は、ELUGA Live P-08Dをヤフオク!でゲットしました。
LTE非対応で3G対応(FOMA契約で利用可能)の端末です。
初期状態でのメールアプリは「SPモードメール」アプリですが、Android 4なので「ドコモメール」アプリがインストール可能です。

ドコモ契約SIMのサイズに注意

ドコモ契約SIMはガラケー・Android4ドコモ端末の両方で利用可能なサイズでなければなりません。
384氏の場合は、ガラケーがN-06A(標準SIM)でAndroid4ドコモ端末がP-08D(microSIM)サイズでしたので、ドコモショップに行き有償で標準SIMをmicroSIMに交換してもらいました。
そして普段はSIMサイズ変換アダプターを使用してmicroSIMを標準SIM化して使用しています。

格安SIM端末でIMAP対応メールアプリをインストール

格安SIMで利用するスマホ(普段ドコモのメールアドレスを使いたいスマホ)にIMAP対応のメールアプリをインストールする必要があります。
そのメールアプリを使って「~@docomo.ne.jp」のメールを送受信することになります。

384氏の場合は「CosmoSia」というメールアプリを使っています。

ドコモIDが利用可能な状態であること

ドコモIDは無料で取得可能ですので、取得していない場合は取得しておいてください。

ドコモSIMで1,000円~1,500円程度パケット代がかかる覚悟

ドコモメールの設定をするため、どうしてもドコモ契約のSIMにパケット代がかかってしまいます。
384氏の場合は1,000円程度で済みましたが、何度も間違えたりするとそれなりにパケット代がかかります。
ただ、先ほどご紹介したメール使いホーダイのプランでパケット定額が「パケホーダイシンプル」であれば、上限5,700円です。

設定

ドコモメールアプリでWi-Fi利用可能な設定をする

準備したFOMAのSIM対応でAndroid 4以降のドコモ端末に、ドコモ契約のSIMを挿した状態で「ドコモメール」アプリを起動し、設定画面からWi-Fi利用可能に設定をします。
このとき、ドコモ契約のSIMが挿さっていないと認証ができません。

格安SIM端末のIMAP対応メールアプリの設定

普段ドコモのメールアドレスを使いたいスマホ側でIMAPのアカウント設定を行います。
384氏の場合は「CosmoSia」アプリで次のように設定をしました。

基本設定
アカウント名 ~@docomo.ne.jp(SPモード側のメールアドレス)
IMAPサーバ設定
ユーザ名 (docomo ID)
パスワード (docomo IDのパスワード)
IMAPサーバ imap.spmode.ne.jp
保護された接続 SSLを使用する
認証タイプ PLAIN
ポート 993
SMTPサーバ設定
SMTPサーバ smtp.spmode.ne.jp
保護された接続 SSLを使用する
ポート 465
このサーバは認証が必要 ON
認証タイプ AUTOMATIC
ユーザ名 (docomo ID)
パスワード (docomo IDのパスワード)

CosmoSiaでメールの送受信ができることを確認します。

ドコモ契約SIMをガラケーに戻す

ドコモ契約SIMをガラケーに戻すと、ガラケーでは「iモード」契約側の「~@docomo.ne.jp」が利用可能となり、「SPモード」契約側の「~@docomo.ne.jp」はCosmoSia(格安SIM)側で利用可能となります。

「ドコモメール」アプリを使用した端末は予備機として使えます。
384氏の場合はP-08Dは普段自宅でWi-Fi利用しております。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. すずき より:

    初めまして、格安SIM契約のスマホ側でドコモのメールアドレス(~@docomo.ne.jp)を利用することに悪戦苦闘しているものですが、教えていただきたいことがあります。
    ドコモメールアプリでWi-Fi利用可能な設定をするにしても、wifi接続しなくても(LTE接続など)使えるのでしょうか?

    • 384氏 より:

      コメントありがとうございます。

      私の場合、格安SIMはIIJmioを使っているのですが、CosmoSiaアプリを使ってLTE回線(非Wi-Fi)で使えていますよ。

      ドコモメールアプリでWi-Fi接続可能に設定するということは、自宅などのWi-Fi回線すなわちドコモ回線以外のプロバイダを経由して接続することを可能にすることだと思います。(違っていたらごめんなさい)
      なので、ドコモ回線以外であるIIJmioで接続可能な状態になっているのだと思います。

      ただ、格安SIM側のスマホのメールアプリを「CosmoSia」ではなく「ドコモメール」を使用した場合は、試したことはありませんが利用できないかもしれませんね。
      ドコモメールアプリ内の処理で、接続状態を判断してLTEならドコモ回線経由でないと接続できないサーバに接続して、Wi-Fiならドコモ回線以外経由のサーバに接続しているかもしれないからです。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です